2007年01月27日

ホールイベントへの想いと極私的なイベントとか。

昨日アップしようかと思いましたが長文になってきたのでいろいろ考えていたらこんな時間になってしまいました。
それでは1月21日に開催された“VOICE07 FINAL”についてお伝えしたいと思います。

当日の準備は朝の08:30から始まりました。
何度も来られている方は、いつもに比べて照明が派手だとお思いになったのではないかと思います。実は今回、コンサートでは舞台を取り囲むように設置する反響版を使わないことになり、そのおかげで照明は割と使いたい放題な状況になったんですね。とはいえ使いたい放題にするには事前にセッティングしておかなければ駄目って事で、照明クルーは朝早くから準備となったわけです。
僕はというと、ホールのどこかで眠るのはどうにも無理そうなので、朝仮眠して少し遅めのホール入りでご容赦いただくことに。僕のホール入りは午前10:30頃でした。

ステージ周りは照明の準備中は照明クルーにお任せしないとかえって危険ですから、僕などは受付の準備です。
当日のボランティアを申し出てくれた方や、お仕事などの関係で普段のミーティングにはなかなか来れなくなってしまったメンバーなども集合して、受付やドア周りのいわばフロントスタッフは結構な人数になったので、僕はステージとフロントの間に立つことに終始しました。
リハーサルが12時過ぎからなのでその頃には続々と出演者到着。同時に出演者宛の花や、プログラムに挟み込むフライヤーなども届きます。
しかし、何気に手に取った一枚のフライヤーに僕は驚きました。

尾辻さんフライヤー.jpg

尾辻かな子さんのメッセージフライヤーなんです。
うわこれ今夜akaboshiさんにメールで送ろう、と思ったあたりが人任せですが(苦笑)。
しかも単なる関西パレードの告知とかではないんですよ。裏にはなんとVOICEへのメッセージを頂戴してしまいました。

尾辻さんメッセージ.jpg

このメッセージの中で尾辻さんはVOICEというイベント開催へのお祝いの言葉、さらにご自身の国政へのチャレンジを明言されています。これにはかなりびっくりしました。
ちなみにakaboshiさんはメールするまでも無くご来場されていて、さっそくこのフライヤーの話題で少しお話させていただきました。

さて開場前の準備の話に戻りますが、16:30まではリハーサルで、受付スタッフは本番を見ることができないのでリハーサルをちらちら見ることに。
しかしそんな中ある衝撃の一報が。

「既に並んでるお客様がいるんですが・・・・」

時間はまだ15:00台。早すぎです(汗)。
開場の四谷区民ホールは、ビルの9階にあるのですが、エレベーターを降りるとすぐホールの入口なのですが隣にモスバーガーが入っているんですね。なのでエレベーターホールに並ばれるとモスバーガーの店舗前をふさぐようになってしまうのでとてもまずいんですね。
去年満席になって入れないお客様が出たうえに、ダンスレビューなどはいい席で見たいとお考えの方が増えていたので(全席自由席です)、このような結果になったのでしょう。急遽スタッフで話し合い、ロビーのみ16:45に開けて、客席入口のドア前から並んでいただけるようにしました。
今回は演劇的なステージ構成のため実は席の良し悪しの差が割と大きかったので、結局満席には少し足りなかったのですが、早くお越しいただいた方は良いお席で観ていただけたので早く来た甲斐があったと思っていただけたのではないでしょうか。

350人くらいまで一気に入場してちょっと一段落。僕はお客様から出演者の方への差し入れを受け付けたり、情報コーナーとして設置した啓発パンフレットなどのご案内をしたりといった感じだったのですが、そんな中、このブログの初期からお世話になっている、白熊舎の心太さんとご挨拶できました。
あとで心太さんのブログを見て、なるほど、はにわさんの目の届かないわずかな時間にご挨拶に来てくださったんですね、とわかりました。本当にありがとうございました。
心太さんは再入場チケットをうちのスタッフが渡し忘れた結果、お戻りのときに受付の者に止められるというトラブルがあったようで、申し訳ありませんでした。うちの理事が機転を利かせてくれたので更に無礼を重ねることは避けられましたが、そもそもホールの出入り口が一つなのに出て行った人に再入場チケットを渡し忘れたうちのスタッフが悪いのでございます。来週開催予定の反省会で厳しく注意しておきますのでご容赦くださいませ。

来場者は約400人弱。満席にはならずとも85%くらいは客席が埋まり盛況でした。
今回のプログラムはこんな感じです。

1)弦楽合奏団divertimento
・「四季」より「春」
・「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」


divertimentoをトップにするのは僕からのリクエスト。オペラやミュージカルではありませんが“第一幕への前奏曲”をお願いしたわけです。
ちなみに曲名を聞いたスタッフが一言「ゲイ受けしそうな選曲だわ〜」(笑)。
演奏は安心して聴ける内容でさすがでした。そして鮮やかに第一幕へ。

2)Barエスム

2番目のプログラムといいますか、ここからの全てのステージアクトに関わるストーリーテラー的なお芝居を用意しました。芝居好きのスタッフが最初に提案したときは半ば妄想でしたが形になるものですね。
ママ役のドラァグクィーン・エスムラルダさんと、従業員役のべーすけことおかべよしひろさん(昨年・一昨年の東京パレード実行委員長でおなじみ)がトークを繰り広げます。
そして実はこのバーにはショー用の舞台があるのです。

3)マルガリータ

Barの舞台でという設定でマルガリータさんのドラァグショー。客席の客をいじるにあたり、リハーサルでは「どのくらいやっちゃっていいですか?」などと過激な発言が出ていましたが、本人曰く「人選ミス」のため凄いことに。ある意味ライブの醍醐味ですね。
マルガリータさんは一番最後にご出演を承諾していただいて、時間の無い中でいろいろ演出をお考えいただき、本当に感謝しています。

4)G.O.Revolution

Barエスムの客として登場したG.O.Revolutionさんと言えばおなじみクィーンのショーなのですが、ここからしばらくクィーン特集的な舞台に。
クィーンを取り上げると一歩間違うとHIVの話が海外の話として捉えられてしまってリアリティが無くなってしまう危険があるのですが、今回はバーシーンでのトークがあってのショーという展開でそのあたり誤った捉え方をされないように工夫するようにしていたんですね。
G.O.さんはご自身も様々な活動をされているので、重要なパートを安心してお任せできました。

5)NONOCHIC

クィーンメドレーによるダンスレビューなんですが、今回のイベントのために新作をご用意いただきました。
新作ってだけでも相当なご負担なのですが、事前に届いた練習風景の映像を見ると、なんと赤いリボンを使ったショーに。HIV/AIDS関連ではシンボルマークになっている、お馴染みのレッドリボンを織り込んだステージになっているんですね。これには感激しました。
NONOCHICさんには昨年から出演していただいたのですが、集客の効果でも大きく貢献してくださってありがたいかぎりです。

6)スキンエコー
・「クィーンメドレー」
・「思い出すために」より「種子」
・「誕生」


休憩をはさんでもうちょっとだけクィーンを引っ張ろうと、男声合唱団スキンエコーの皆さんにも、普段決してやることのないクィーンメドレーをリクエストしてみました。とはいえ中島みゆきの曲もお願いして、再び日本の話題に戻っていく流れにしていただきました。
クィーンをやってください、とスキンエコーの代表の方に宣告したのは僕だったのですが、そもそも洋楽系の曲などほどんどやらない団体ですので、今考えてみると割と無茶な要求だったかも。でも素晴らしかったですよ。

7)エスムラルダ

中島みゆきからさらに金子ゆかりの曲「再会」でのドラァグショーへ。これは出演者サイドからのご提案で実現しました。エスムラルダさんにはいろいろお願いしてしまい大変だったと思います。
マルガリータさんのところでの人選ミスに警戒したのか、ここで客をいじる予定だったエスムラルダさんはかなり慎重な人選をされた様子・・・・なのですが後で聞いたらGBrの「NOV's BLOG」でも知られる赤杉康伸さんだった模様です(笑)。

8)Barエスムでのリーディング

ある意味全体のメインパートとして、近年HIV/AIDS問題を伝えるうえで一つの確立された手法になっている、陽性者の手記のリーディングを用意しました。
リーディングの人選にあたり、スタッフの間で「最後なんだし千寿子に何かやってもらおうよぉ〜」と某氏が言ったので依頼したら出演いただけることに。千寿子ってうちの団体「ぷれいす東京」代表の池上千寿子女史のことなんですが(核爆)。誰が言い出したかは明らかにできません(笑)。ちなみに言い出したのは僕ではありませんが、なぜか僕が出演依頼のレターを書くことになり、十数行のレターにものすごく時間が掛かったのも今は懐かしい思い出です。
それから、今回は裏方スタッフもお願いした、しんやさんが声が素晴らしいという評判だったので、スタッフを通じてお願いすることに。Barトークでのアドリブもきかせていただきました。
リーディングの最後は陽性者団体ジャンププラス代表の長谷川博史さん。長谷川さんのリーディングと「シャボン玉」の歌はPLuS+などでも演じられたのですが、今回はホールの舞台でべーすけさんの生ピアノ伴奏付きというまたこれまでとは一味違う雰囲気でのショーになりました。
べーすけさんにはリーディング全般でBGMを弾いていただけて、このメッセージ性の強いシーンを彩ってくださいました。

9)メロウディアス

リーディング後のメロウディアスさんのシーンはある意味リーディングの締めのようなアクトで、「Living Together」のフラッグを使ってメッセージを打ち出していただきました。
メロウディアスさんにはこのメッセージシーン全般にわたって様々なアドバイスをいただいたのですが、その結果非常にメッセージも力強いものになったのではないかと思いました。
実は別の企画でもちょっとお世話になる予定があるのですが、また一緒に素敵なものを作れるよう僕のほうも勉強しないといけないと思いました。

10)コラボレーションショー「Seasons of Love」

divertimentoとスキンエコーのメンバー数名による生演奏、NONOCHICのリーダー・RIOTOさんのソロダンス、エスムラルダさん、マルガリータさん、メロウディアスさん、長谷川博史さん、G.O.Revolutionさん(?)、べーすけさんによるリップシンク、さらにはNONOCHIC全体のダンスから出演者全員でのフィナーレへ・・・・今回のコラボレーションはミュージカル「RENT」から「Seasons of Love」による大掛かりなショーです。ちなみに「RENT」の大ファンであるエスムラルダさんはスキンエコーに混じって歌っていました。
エスムラルダさんは発案者でも有り、RIOTOさんが構成を考えていたらどんどん大掛かりになり、一夜限りのゴージャスなショーが実現しました。前日にはご出演の皆さんが自主的に合同練習もしてくださり、これにはスタッフ一同大感激。
出演者の皆さんもボランティアなのですが、出演者の皆さんに支えていただいて、感動的な幕引きができたと思います。

こんな感じで、無事にイベントを終えることができました。これからアンケートを読み返したりするのですが、そのときに僕はまた感動できるのではないかと思っております。
大変だったしまだ少し残務が残っているのでなかなか休息とはいかないのですが、今は満足感でいっぱいです。
ご来場者の皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。
posted by sakura at 11:39| Comment(4) | TrackBack(1) | ボランティア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
sakuraさん、お疲れさまでございましたぁ〜。
楽しい時を過ごさせて頂いたのも、スタッフの方々の労力のお蔭・・・と
感謝がたえません。
まだ残務がおありになるとの事ですが、大変ですね・・・。

sakuraさんにお会いしてご挨拶が出来たので本当に嬉しかったです。
その感動で舞い上がってしまい、周囲の状況も確認もしないで、
再入場チケットをもらわずに喫煙所に向かったのはオイラの咎ですので
反省会では、そんなバカもいるので注意するよーに程度で、お手柔らかに
お願いいたしマスぅ〜。(汗)
Posted by 心太 at 2007年01月28日 18:03
とっても読み応えのあるレポートでした。
スタッフの目から見ると、プログラムの一つ一つに愛着がでて、一つ一つにいろいろな思いが有るのだろうな、と思いながら読みました。
大成功だったようで本当に良かったですね。
出演者すべての方がボランティアというのはすごい事だと思います。
日本でもこういうイベントを通してHIV啓蒙活動をしているのだということを知ることができて嬉しかったです。
Posted by 龍児 at 2007年01月29日 06:43
sakuraさんの丁寧なレポートを参考にしながら
僕も思い出しつつ記事を書かせていただきました。
プログラムとか、全体の構成とかがよく練られていて
本当に楽しむことが出来ましたよ。
ありがとうございました。
こちらの記事へのリンクも貼らせていただきましたので
よろしくお願いします。
Posted by akaboshi at 2007年01月31日 00:23
お返事遅くなりすみません。一段落して落ち着きすぎました(汗)。

>心太さん

ご来場ありがとうございました。僕のほうこそ舞い上がってしまってご案内不足で済みませんでした。
後から座席に戻る心太さんの後をつけていればはにわさんも目撃できたのに、と気づきました(遅)。

>龍児さん

コメントありがとうございます。
今回は出演交渉などにもちょっと関わることができたので、実際思い入れは深いですね。
なので余計に無事終わってほっとしています。

>akaboshiさん

トラックバックもいただきありがとうございます。
後でお返ししておきますね。
akaboshiさんのレポートは僕らスタッフにとっても参考になります。ありがとうございます。
Posted by sakura at 2007年01月31日 20:04
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「VOICE 07 FINAL」●PLAYレビュー
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